こんにちは!ユウです。
今回は、マンションの内見(特に居住中のお部屋の場合)についてお話します。
- 内見の際に何を確認したら良いか知りたい
- 居住者とどのような話をすれば良いのか分からない・・・
- 居住中のお部屋に入ることに抵抗がある
中古マンションの購入を検討する上で特に大切なのが内見ですが、上記のような心配事をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こちらの記事をお読みいただくと、内見に向けての必要な知識を学ぶことができます。
ぜひご覧ください!
<この記事を読んで得られること>
- 居住中マンションを内見する際に確認すること
- 居住者の方とのお話する際の心得
- 私が内見時に気をつけたこと(体験談)
居住中の中古マンションを内覧するメリット
早速ですが、居住中の中古マンションを内覧するメリットをお伝えします。
早速確認していきましょう。
売主に会うことができる
居住中マンションを内見する上で、一番のメリットは売主に会える点です。
会話を通して売主の人となりを把握することができるだけでなく、生活スタイルやペットの有無なども確認することもできます。
また、内見でよい関係を築ければ、購入の際の値下げ交渉などをスムーズに進めることができる可能性が高まります。
売主に直接質問できる
1つ目のメリットとも通じますが、売主に直接質問ができる事も大きな利点です。
物件購入にあたって不安に思っていることや、リノベーションに向けての確認事項などを、物件購入前に解消できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
家具の配置をイメージできる
意外と盲点なのですが、居住中の家の様子を確認することで家具配置をイメージできる点も入居後の参考になります。
例えばLDKのダイニングテーブルやソファの配置だけでなく、個室のベッドやデスクの置き方、それに対するコンセントの配置や数なども参考になります。
更に追加の置き収納(タンスやカラーボックス、玄関先のシューズボックス)の有無を確認することで、現行の収納の過不足を確認することができます。
居住中の中古マンション内覧時に売主に聞くこと
居住中のマンションの内覧にあたり重要なのが、売主への質問事項です。
内覧の際に「何を質問しよう?」と迷わないためにも、事前に質問内容を用意しておきましょう。
こちらでは、内見の際に売主に確認したい19の項目についてまとめました。
ぜひ、内見時の参考にしてみてください。
当日印刷やスクリーンショットを持参されることをおすすめします!
1. 壊れていたり交換が必要な設備の有無
中古マンション購入後にそのまま住む想定でも、リノベーション前提でも、生活に支障がある故障や破損箇所の確認は必要です。
キッチン、お風呂、給湯器などの住宅設備の使い勝手から、床のきしみや壁の消耗(家具などをぶつけて穴が空いている場合などあり)まで、内見するだけでは分からない細かな項目も含めて確認することをおすすめします。
2. 季節による室温の状況
マンションの断熱性能や日当たり、窓の方位、周辺環境などによって室内の温度は大きく変わるため、各季節ごとの室温や、冬場の結露の発生状況について質問することをおすすめします。
特に暖冷房の使用時間を聞くことで、入居後の光熱費についても検討することが出来ます。
<物件や間取りが暖冷房費用に与える影響について>
・夏
風通しの良い間取りで直射日光が入りにくい物件の場合は、室温の急激な上昇を防ぐことができ、エアコンの消費電力量を抑えることができます。
・冬
マンションの断熱性能が良く暖かな日差しが室内に入り込む場合は、暖房の使用時間を削減することができます。
3. 日当たりの様子や眺望
マンションの日当たりは室内で快適に過ごすための大切な要素の一つです。
四季によって太陽光の入り方は変化するので、春(秋)・夏・冬と3つに分けて聞いてみることをおすすめします。
強い日差しが入り室内が暑いなどの回答があった場合は、遮光カーテンや内窓の検討をしてみても良いでしょう。
4. 住人の雰囲気
マンション住人の雰囲気や年代についても確認したいポイントです。
これから長い付き合いになる住人と上手く付き合っていけるか判断するためにも、売主には他の住人との関係性について確認しましょう。
特に、上下左右の住人の家族構成やトラブルの有無などもあわせて確認しましょう。
5. 周辺施設
入居後の生活イメージを膨らませるために、普段使っている周辺施設についてヒアリングしてみましょう。
住人ならではの視点で街を紹介してくれますし、会話のアイスブレイクとしても有用です。
<周辺の施設の例>
- 普段使用しているスーパーや薬局
- 美味しいレストラン
- 近隣の保育園、幼稚園、小中学校(お子さんがいる場合)
6. 最寄り駅の混雑状況
通勤通学に公共交通機関を使う場合は、最寄駅の混雑状況の確認は必須です。
あわせて最寄駅までの街の様子についても確認しましょう。
特に早朝や夜間の治安、人通りを確認しておくと安心できますね。
7. 騒音の有無
上下左右に住戸がある場合、隣家からの多少の生活音はやむを得ません。
また近隣に大きな通りや線路などがある場合、車両通行音や救急車両の音の発生も考えられます。
どちらも自分達ではどうすることもできない内容ですが、事前に騒音と騒音源に納得した上で購入を検討したいですよね。
どうしても気になる場合は、リノベーションの際に内窓を設置したり、間取り変更で極力騒音から離れた位置に居室を設けたりと、対策を講じることは可能です。
8. 学区の評判
売主にお子様がいる場合、学区の評判について聞くことでネットに出回っている以上に有益な情報が得られる場合があります。
ぜひ確認しておきましょう。
9. 過去の災害状況
近年はゲリラ豪雨や大型台風などの影響による道路の冠水が問題となっていますね。
近隣に冠水しやすい道路がないか確認することも重要です。
家の近くに河川がある場合は、氾濫の有無についても踏み込んで聞いてみましょう。
10. ゴミ出しルール
マンションは「24時間365日いつでもゴミを捨てられる」と思いがちですが、ゴミ出しルールが厳しいマンションも意外と多いものです。
ゴミ置き場の使い勝手も含めて、是非確認しておきたい項目です。
11. 駐輪場のルール
マンションごとに駐輪場にはルールが存在するため、独自のルールがないか確認しておきましょう。
例えば、1住戸あたりの駐輪できる自転車の数に制限があったり、電動自転車の駐輪に制限があったりなどがあるようです。
自転車を多く所持している方は必ず確認しましょう。
12. 管理会社について
管理会社の対応についても確認しておきましょう。
管理会社と言っても規模は様々で、対応の仕方は会社ごとに異なります。
これから長い付き合いになる管理会社の対応に問題がないか確認しましょう。
13. 管理組合の活動状況
マンションの入居者にて構成される組合のことを管理組合と言います。
マンションの維持管理や共用部の清掃・修繕を行い、マンションの資産価値を保つために必須の活動になりますが、活動状況はマンションごとに様々です。
総会などへの住民の出席率は高いか、管理組合にトラブルがないか、活動が健全に行われているかはぜひ確認しておきたいポイントです。
14. 大規模修繕の予定
今後の大規模修繕の予定が決まっている場合は、確認しておきましょう。
大規模修繕が始まると、外部のシートにより日当たりが悪くなったり、騒音が発生したり、屋外に物干しができなくなったりするなど、生活に支障をきたす場合もあります。
15. 修繕積立金の増額予定の有無
管理会社の調査書類をみる事により、「既に決定している値上げ」については調べることができますが、「今討議中の値上げ」については書類からは読み取れない場合があります。
日々の支払いに直結するため、確認しておきましょう。
私たちの場合、次年度から修繕積立金が増額されることを売主さんから直接伺うことができました!
16. 内覧件数はどれくらいか
今まで何件内覧が入っているか、週に何件程度案内しているかを聞く事で、物件の人気度や他の購入希望者の動向がわかります。
物件を本格的に検討したい場合は他者の動向も必ず確認しましょう。
17. 具体的な検討者がいるか
物件を気に入った場合、具体的に検討している方がいるかについても確認しましょう。
すぐに決断をしなければ買い逃してしまうのかどうか、状況を把握することが大切です。
18. 売主が思う物件のおすすめポイント
物件のお気に入りポイントを売主に聞いてみるのもおすすめです。
場の雰囲気も盛り上がりますし、物件情報からは読み取れない魅力について知ることができるでしょう。
19. 売主が思う物件の改善したいポイント
住んでいるからこそ気になっている物件の改善したいポイントについてもぜひ確認しましょう。
もしリノベーション前提で物件を探している場合は、教えてもらった改善ポイントを踏まえて設計を進めることで、よりよい家づくりに繋がるでしょう。
居住中の中古マンションの内覧時に注意すること
続いては、居住中の中古マンションの内見時に気をつけたいことをまとめました。
中古マンションの内見の際は、「私たちも売主側からジャッジされている」ということを忘れないように振る舞いましょう。
以下の項目を確認して、万全の状態で臨んでみてください!
遅刻や直前のキャンセルをしない
売主は、内見のために予定を調整して時間を作ってくれています。
遅刻やドタキャンは自身の評価を著しく下げる事につながりますので、絶対にやめましょう。
最低限のマナーを守る
上記でお伝えした遅刻以外にも、内見の際の失礼な態度で印象を悪くしてしまうと、その後の契約がスムーズに進まなかったり、価格の交渉がうまくいかなかったりする恐れがあります。
例えば、以下のようなマナーを守って内覧に臨みましょう。
<居住中のお部屋の内覧時のマナー>
- 挨拶をする(売主だけでなく近隣住民にも行いましょう)
- 滞在時間は売主の負担を考えて、30分~1時間程度に抑える
- 清潔感のある服装で行く
- 勝手に部屋や収納の扉を開けない、私物に触らない
- 子供が走り回って物を壊したり騒音を立てたりしないよう配慮する
- 価格交渉したい場合でもその場で売主に持ちかけず、内覧後に不動産会社に相談する
基本的に内覧時の手土産を用意する必要はありませんが、不安な場合は不動産会社に相談してみてください。
子どもがいる場合は事前に伝える
子ども連れの内見がNGな訳ではありませんが、事前に売主側に伝えた上で伺いましょう。
売主は様々な事情を抱えている場合がありますので、配慮することが重要です。
別の部屋やクローゼットなどは勝手に見ない
勝手に部屋を移動したり扉を開けたりするのはマナー違反となります。
売主によっては、どうしても中を見せたくない部屋がある場合もあるので、必ず許可をとるようにしましょう。
写真や動画の撮影は許可を取る
内見の際に写真撮影などをする際は、必ず売主の許可を取りましょう。
「部屋の撮影は問題ないが、水回りや収納内部は避けて欲しい」などの場合もあります。
売主の細かな意向も確認してから撮影をする方がベターです。
値引き交渉は売主に直接行わない
一般的に、値引き交渉は不動産会社が仲介します。
内見後物件に購入の意思が固まった場合は、不動産会社に購入希望金額を伝え、売主からの返答を待ちましょう。
売主の前で物件の欠点を言わない
内見は売主と良好な関係を築けるチャンスです。
物件の欠点を売主の前で伝えることは売主からの心象を下げる可能性があるため避けましょう。
居住中マンションの内覧時に不動産担当者に聞くこと
内見時の質問の中には、売主ではなく不動産担当者に確認する方が好ましいものもあります。
売主がいないタイミングで、売主の不動産担当者にも質問してみましょう。
物件の売却理由
物件の売却理由は様々です。
自分の納得できる理由かどうか、物件の売却理由を確認すると良いでしょう。
<売却理由の例>
- 転勤・通学のため
- 相続した物件のため
- 結婚(離婚)したため
引き渡し時期
物件の売却理由が「新築戸建住宅への住み替え」等だった場合、既に引き渡し時期が決まっている場合があります。
検討を前向きに進める場合は、必ず引き渡し時期を確認しましょう。
【体験談】売主と直接話して思ったこと
ここからは、私が売主と内見の際に直接お話した上での感想をお伝えいたします。
私が購入したマンションの売主は50代半ばと思われる立派な肩書きを持った方でした。
私は30代前半だったため、社会人経験も人生経験も雲泥の差がありましたが、内見〜契約までは、謙虚さを持ちながらも極力対等な関係性を保つことに努めていました。
私も売主も、双方が選ぶ立場にあるということですね。
実際に、私に対して真摯に対応くださる売主を見て「この方から買いたいな」と思いました。
一方で売主側も、「内見時の質問量」=「物件検討の本気度」と捉えてくれていたことを後から知りました。
マンションの購入にあたっては大きなお金が動くため、内見の際は気を張りがちですが、あくまで「人対人の関係性」が大切になると、振り返った今思います。
とにかく、内見時は売主さんと良好な関係性を築くことが成功への近道です。
ぜひ、覚えておいていただけると嬉しいです。
居住中の内覧はマナーを守った上で売主と積極的なコミュニケーションを!
本記事では、居住中の中古マンションの内見時に確認することから内見時の注意点まで、体験談を交えながらお伝えいたしました。
内見にあたり気をつけるべき点は多々ありますが、事前確認や事前準備次第で内見から得られる情報量は格段と増えることもお分かりいただけたと思います。
皆様のマンション探しに幸あれ!
ここまでお読みいただきありがとうございました。